【台湾世界遺産候補地】眺め良し 登るも楽しい 新高山 ~玉山國家公園~

台湾に世界遺産がいくつあるか知っていますか?

答えは0。

国連に加盟していない台湾は、国連機関であるユネスコの世界遺産に登録できないのだ。
しかしながら世界遺産級の場所はたくさんある。台湾文化部文化資産局は国内外の専門家の意見を聴取し、18の世界遺産候補地を認定した。これらの候補地は平野久美子氏らの著書である「ユネスコ番外地
台湾世界遺産級案内」にすべてカラー写真付きで紹
介されている。

・(書籍)ユネスコ番外地 台湾世界遺産級案内

今回は世界遺産候補地のひとつである玉山國家公園について紹介したい。
玉山は標高3952メートルの台湾最高峰で日本統治時代は「新高山」として知られている。真珠湾攻撃の暗号「ニイタカヤマノボレ」はこの山を意味している。また2014年2月には日本富士山協会と台湾の山岳協会が「富士山・玉山友好山提携」が締結された。

玉山國家公園は台湾で最初に設定された國家公園で、前身は日本統治時代の新高阿里山國立公園だ。1031平方kmの園内は台湾原住民族のツォウ族とブヌン族が昔から住んでいる。そのため両部族ともに玉山が身近な存在になっている。

ツォウ族の神話では、かつて太陽は今より低い位置に2つあり昼夜の区別もなかった。人々は暑さに苦しんでおり、体が弱い子供がたくさん死んでしまった。
あるツォウ族の若者が「このままでは子孫も絶えてしまう」と太陽を撃つことを決めた。そこで太陽に最も近い玉山(ツォウ語:Patungkuon?/パットンカン)に登り、太陽を1つ弓矢で射た。すると撃たれた太陽がみるみる勢力を失い、熱や光が弱まった。
この太陽が今の月になったのだ。(他のいくつかの原住民族にも類似の神話がある)

また全編空撮で話題になった台湾映画「天空からの招待状(看見台灣)」では、ブヌン族の児童合唱団が玉山山頂で美しい歌声で「拍手歌」を披露している。
・拍手歌

・天空からの招待状

玉山へ登るには事前に申請が必要だが、日本語でオンライン申請できる。

「登山はちょっと・・・」という方には阿里山から眺めるご来光がおすすめだ。阿里山は山頂付近まで鉄道やバスで行ける。早朝の阿里山山頂から眺める玉山から昇る朝日はとても美しい。
ぜひ現地に足を運んで、多くの人に知られざる台湾の魅力を感じてほしい。

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