景美人権博物館での蔡焜霖さんのお話

2)逮捕~取り調べ~判決(禁固・死刑)まで

逮捕の後は、偵訊(取り調べ)~審判(判決)~服刑or槍決(銃殺)の過程がある。取り調べの段階では様々な拷問が行われた。

<灌辣椒水>

囚人を板に乗せ、手足を縛る、かかとのしたにレンガを入れ、高くし、膝の部分はきつく板に縛り付ける(これで既に激痛)。やかんに、唐辛子をたっぷり入れた水を用意し、口から流し込む。口にかかった布は濡れており、息は吐けず、吸う事しかできない。すると唐辛子水はどんどん胃に入り込み、激痛は全身から脳まで響いてくる。

<螞蟻上樹>

囚人をパンツ一枚にし、体中に砂糖水をかけ、手足を縛り、草地に放置する。蟻が集り、
体中を咬む。余りの痛さにショック死するケースもあった。

<抜指甲>

囚人の爪をペンチではがす。なかには、この刑を避けるため、自ら爪を剥がすものもいたが、刑官の怒りを買い、太い針を、爪を剥いだあとの隙間に差し込まれるケースもあった。

<その他>

太い縄を腰より少し高い高さにしっかり張り、女性囚人の下半身を裸にして後ろ手で縛り、縄をまたがせ、刑官が左右両側から囚人を押さえつけ前後に動かす。縄は膣に食い込み、
血は股を流れ、その痛みと恥辱に耐えかね、このあと自殺する者もいた。
(人間の尊厳とは、、柘植)

これらの拷問が行われたのが、最初に送られた、昔の東本願寺。ここが戦後、保安司令部の保安処となった。それと国防部の保密局、これは今は跡形もない。総督府の裏あたり、延平南路にあったが、ここでも同じような拷問が行われていた。

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