八田與一コーナー開設記念会
2月17日、名古屋市立鶴舞中央図書館で日台若手交流会が八田與一コーナー開設記念会を開催しました。これは名古屋市内在住で八田與一の孫である八田修一氏が関連書籍を鶴舞中央図書館に寄贈することをきっかけに開設され、八田與一に関する書籍やパネルを市民に公開する常設展示です。
あまり知られていませんが、八田家と名古屋は少なからぬ縁があります。烏山頭生まれの湾生で八田與一の息子・八田晃夫氏は愛知県庁で土木部長を務め、名古屋高速道路の建設に尽力されました。
書籍の中には八田晃夫氏や、八田與一を日本で紹介した古川勝三氏の直筆サイン本もあります。
パネル展示には金沢ふるさと偉人館も協力しています。
各界来賓の言葉
来賓の朱文清台湾文化センター長は「歴史ある図書館でこのようなコーナー展示は意義深い。コーナーを通じて台湾と日本の文化交流が増えるように期待している」と語りました。
また渡辺義郎名古屋市会議長は「台湾に貢献した八田與一を知ることにより、日本と台湾がより近くなり交流が深くなる」と挨拶しました。さらに藤田和秀名古屋市会日台議員連盟会長は烏山頭ダム建設の故事を振り返りつつ「八田與一は現地の人との交流と絆を誰よりも大切にした日本人。この絆を一緒に育てていきたい」と話しました。
鶴舞中央図書館の森川館長は「名古屋では八田與一の業績がそれほど知られていません。コーナーを通して八田與一の業績を市民に知ってほしい。また折に触れて台湾の文化・歴史・観光などの情報発信を行い、日台友好の輪が広がっていくと良い」と話しました。
八田與一コーナーから始まる日台文化交流
名古屋市と姉妹友好都市になっている台湾の都市はありません。そのため台湾関係の常設コーナーが公共施設に出来たのは今回が初めてです。今後はコーナーの拡充のみならず、名古屋における台湾の文化発信の場となることが期待されます。