台湾バナナの日本国内の流通量が思いのほか少ないことは、こちらの記事で紹介したとおりです。今のところ香り高い台湾バナナを食べるには現地へ行くのが一番です。
3回に渡って紹介した「高雄一日農夫ツアー」は今回が最終回。台湾のバナナ農家を訪ねます。これまでの記事はこちらをご覧ください。
高雄一日農夫体験ツアー
- 伝統的な焼飴作り(1月12日配信)
- オレンジ一色プチトマト狩り(1月20日配信)
- 農村風料理【今回記事】
- バナナ糸のDIY【今回記事】
- バナナ達人によるバナナ解説【今回記事】
農村風料理でランチ&バナナ糸DIY
バナナ農家を訪ねる前に旗山糖廠に戻り農村料理で腹ごしらえ。採れたての農作物を使った料理は街ではなかなか食べられません。
食後の一休みを兼ねてバナナ糸を使ったDIY体験。バナナの葉を細く解して繊維にします。それをより合わせると丈夫な糸になります。昔からバナナ農家はこの糸を使って様々な物を作ったそうです。日本の農家が藁から草鞋などを作るのと似ていますね。
バナナ達人によるバナナ解説
いよいよバナナ農家を訪ねます。農場に近づくとバイクに乗ったバナナ達人が満面の笑顔で出迎えてくれました。年季が入った鉄帽子を被り、よく見ると足下は裸足です。バイクだろうと車だろうと年中常に裸足だそうです。地面がアスファルトでも意に介さず、鉄帽子をくいっとあげてバナナ農園を眺める。その姿はただ者ではない雰囲気を醸し出しています。まさに達人の風格を感じます。
やたらよく切れる鎌でバナナの葉や房をバッサバッサと切ったかと思うと、にこやかに解説を始める。バナナ達人のバナナ解説はほとんどが台湾語のため、残念ながら筆者には充分内容を理解できませんでした。こういう時に台湾語が分かると、今まで見えなかった台湾人の姿が見えるのでしょうね。しかし他の見学者は感心したり微笑んだり、実に楽しそうな空気に包まれていました。台湾のバナナ農園でこの空気を味わうだけでも、このツアーに参加する価値があります。
ひととおりバナナの解説が終わると「プレゼントがある」とバナナ達人は軽トラの荷台に駆け上がりました。すると参加者一人ひとりにみごとなバナナを一房ずつ配りはじめました。なんとも気前の良いプレゼントです。
おわりに
普通の台湾旅では味わうことが出来ない一日農夫ツアーのレポートは今回が最終回です。いかがでしたか? ガイドブックに載っていなくても、魅力ある台湾旅はたくさんありますね。高雄一日農夫体験ツアーに興味がある方はぜひ参加してくださいね。