台湾バナナの危機を救え!

バナナ価格暴落!

「バナナの産地と言えば台湾」というイメージの方も多いだろう。
しかし台湾のバナナ農家はいま危機的状況にある。

次のグラフは台湾バナナの平均産地価格である。

例年6~7月に底値となった後、バナナ価格は上昇し農家の収入も増える。しかし今年は10月になっても価格が下がり続けており、バナナ農家は窮地に追い込まれている。

10月20日、立法院は値下がりに苦しむバナナ農家を応援するための販促イベントを行い、蘇嘉全立法委員長や頼清徳行政院長がバナナの消費を呼びかけた。また政府の買い上げ量を増やすなどの対策をしているが、一般消費量が増えることが何より早い問題解決になるだろう。

台湾産バナナの消費量を増やすため、日本国内でも購入する機会を増やし、バナナ農家を少しでも助けたいところだ。

日本国内の台湾バナナ

ここで日本に流通するバナナ事情を振り返る。バナナは沖縄、鹿児島、宮崎などでごく僅かに生産しているだけで、99.9%以上輸入している。財務省貿易統計によると、2016年の国別バナナ輸入量の割合は次の通り。
1位 フィリピン 78.5%
2位 エクアドル 16.5%

10位 台湾 0.16%

なんと日本に流通するバナナの僅か0.16%しか台湾産がないのだ。意外に思われた方も多いのではないだろうか。

台湾バナナの流通量が少ない理由は、おそらく価格面にある。2016年のバナナ1kgあたりの金額はフィリピン産108円、エクアドル産94円、そして台湾産は194円である。上位2カ国の倍近い単価であり、価格競争力は弱いと言わざるを得ない。

台湾産バナナが割高になるのは人件費によるところが大きいが、関税も無視できない。バナナの関税は季節により変動するが台湾産は20~25%、フィリピン産は8.7~18.7%である。日本とフィリピンは経済連携協定があるため、台湾より関税が安くなっているのだ。日本国内の農家で生産していない南国果物に関しては、日台間の関税優遇措置を積極的に進めるべきだ。

と、ここで冒頭の話題を思い出していただきたい。今年の台湾バナナは値崩れしているのだ。冒頭のグラフのとおり、10月の時点で昨年の4分の1以下の金額になっているのだ。つまり今年に限って言えば、台湾産バナナはお手頃価格で購入できるはずだ。

一部の台湾ファンだけでなく、家計を預かる主婦にとっても魅力的だろう。また美容と健康を意識して、台湾産バナナスムージーを楽しむのも良いではないか。

2016年の台湾産バナナ輸入量は912トンである。日本国民一人あたり7.2グラム、一口にも満たない量しか台湾産バナナを食べていないのだ。戦前から戦後しばらくの間、日本に流通するバナナはほとんどが台湾産であった。バナナを通して台湾を思い出す湾生も多い。

スーパーに行かれた際は、ぜひ果物売り場で「バナナ(産地:台湾)」を探して食卓に並べてほしい。それが台湾のバナナ農家を救うことになると共に、日本と台湾の絆を深めることにも繋がるだろう。

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