海外旅行のストーリーと記憶
日常から離れた海外旅行で、他に得がたいストーリーや思い出がありませんか? 海外旅行の出来事が一生の思い出になった人もいるでしょう。
またバックパッカー、海外旅行リピーター、特定の国に熱を上げてる人は 「何カ国行ったことがある?」 「XX国に何回旅行した?」って聞かれることはありませんか?
かく言う私も台湾への渡航回数は数知れず、またバックパッカー時代を含めるといつどの国へ行ったか正確には覚えていません。だから「台湾へはどれぐらい行った?」って質問をされることは多いけど、「10回ぐらいまでは数えていたけど、今は分からないな~」って答えるしかありません。
それはさておき自分がこれまで旅行で訪れた国を振り返って、旅を思い出すのも素敵ですよね。
顔認証ゲート導入でパスポートのスタンプが無くなった!
パスポートの出入国スタンプを見て、旅を思い出す人もいるでしょう。ちなみに私は疲れたときにパスポートをパラパラめくって一人でニヤニヤしてます😃
しかしこの方法ができなくなりつつあります。日本各地の空港で顔認証ゲートが続々と導入されているからです。
このゲートから出入国すると、基本的にパスポートに押すスタンプは省略されます。顔認証ゲート通過後に職員に申し出ればスタンプを押してもらえますが、急いでいたり申し出を忘れちゃうこともあります。
出入国履歴とは
自分の正確な出入国履歴は、出入国を管理している省庁が持っているデータを見るのが一番確実です。
個人情報保護法に基づき、出入国在留管理庁(旧・法務省入国管理局)へ出入国一覧の開示請求ができます。「個人情報保護法」「 出入国在留管理庁へ開示請求」などと聞くとハードルが高いように感じるかもしれませんが、実際には決まった様式の開示請求書と僅かな手数料を郵送するだけで気軽に取得できます。
最新の情報は出入国在留管理庁のHPを参照してください。
この制度を利用すると渡航/帰国日、出国/帰国場所、航空便名などを一覧表で入手できます。
出入国履歴の申請方法
開示請求は出入国在留管理庁の窓口でも出来ますが、郵送した方が便利です。今回は本人が郵送で申請するときの申請方法をご紹介します。
申請に当たり次の点を注意してください。
- 開示請求できるのは基本的に本人のみで、代理人による請求はできません。
- 開示請求できるのは次の期間です。
- 日本人の出帰国記録は、昭和48(1973)年4月1日以降
- 外国人の出入国記録は、昭和45(1970)年11月1日以降
申請に必要な物
郵送による申請に必要な物は次の通りです。最新の情報は出入国在留管理庁のHPを参照してください。
- 開示請求書(出入国在留管理庁HPよりダウンロード)
- 本人確認書類(運転免許証のコピーなど)
- 住民票の写し
- 300円分の収入印紙(郵便局やコンビニで購入可)
- 返送用封筒(94円切手を貼る)
※返送先は住民票の住所に限ります。
参考までに、名古屋市民は地下鉄駅で住民票の写しを受け取れます。
開示請求書の記入例
開示請求書等の提出先
開示請求に必要な物を一式集めたら、次の住所に郵送すれば完了です。
送付先住所 | 〒100-8977 東京都千代田区霞が関1-1-1 |
宛名 | 出入国在留管理庁 総務課 情報システム管理室 出入国情報開示係 |
「出帰国記録調査書」が届いた!
申請から1ヶ月ほどで出入国履歴の一覧表(出帰国記録調査書)が自宅へ郵送されます。
記載内容の注意点
筆者が入手した履歴を見ると、出国時は出国港、出国年月日、旅券番号しか記載がありません。しかし帰国時には帰国港、乗機地、帰国年月日、航空機便名、旅券番号が記載されています。
記載内容は渡航時期や渡航先によって若干の違いがあり、必ずしも統一されていません。例えば2006年以前の渡航は利用した航空機便名の記載がありません。また経由便を使って旅行した場合、乗機地の記録が経由地になったり出発地になったりバラバラです。
著者の履歴を元にいくつか例を紹介します。
例1:単一の経由地
ヤンゴン(ミャンマー)発 バンコク経由 中部着
タイ国際航空でヤンゴンからバンコクを経由した場合、経由地であるバンコクが乗機地になっています。バンコクでは入国していませんが、最終経由地が書かれているようです。
例2: 複数地経由
ラサ(チベット)発 西安・上海経由 中部着
中国東方航空で中国国内を複数経由した場合、最終経由地(上海)が乗機地になっています。ラサや西安では出国手続きができないので、上海で出国手続きしました。そのため乗機地が上海になったのかな。
例3:ラウンドトリップ
(往路) 中部発 仁川経由 ハバロフスク
(復路) ウラジオストック発 仁川経由 中部着
極東ロシアのラウンドトリップは大韓航空で仁川を経由しました。例1と同じなら最終経由地は仁川になり、乗機地は仁川と記載されるはずです。しかしここではロシア最後の訪問地・ウラジオストックが乗機地になっています。
例1と表記ルールが異なるのは航空会社の違いから発生するようです。
例4:複数地経由
イスラエル発 アンマン(ヨルダン)[陸路]経由 アブダビ(UAE)[空路]経由 中部着
エティハド航空を使った中東旅。
イスラエルからキングフセインブリッジを渡り、クィーンアリア(アンマン)国際空港経由で帰国の途につきました。
この場合、イスラエルやヨルダンではなくアラブ首長国連邦が乗機地になっています。
陸路を使ったのが原因かな。あるいは中東諸国とイスラエルの外交上のアレコレの関係かも。
例5:船旅
釜山発 厳原(長崎県対馬市) 着
長崎県対馬市厳原からフェリーで釜山へ往復。
船便だと乗機地が記録されないようです。
ちなみに船の乗客は全員韓国人でした。厳原のイミグレでは「本州の人がここから出国するのを初めて見た」とのこと。
まとめ
自分の出入国履歴を眺めていると「あの国ではこんな事があったな~」「この国にはこんなに通ってたのか~」なんて思い出します。
時間の経過とともに薄れてしまっていた記憶が蘇るので、これまで複数海外旅行に行かれた方にオススメです。
さて私が頻繁に行く台湾についてですが、ちょっと不思議なことがあったので別の記事にまとめました。興味ある方はこちらの記事も読んでくださいね。