楽しかった台湾旅行。お土産を買ったり友達からいただいた物がたくさんあると、楽しい・嬉しい気持ちになる一方、ちゃんと持って帰れるか心配になる事もありますね。荷物が多すぎて鞄に入らなかったり、ついつい買いすぎて飛行機の重量制限を超えてしまったり。また「持って帰れないかも」と心配して、せっかく気に入った物を泣く泣く諦める人もいますね。
別送品として宅配しよう!
そんなときには自分が乗る飛行機ではなく、船便や航空便で郵送するのがオススメです。荷物を郵便局へ持っていき手続きが必要ですが、そんなに難しくありません。僅か4ステップで日本に宅配出来ます。
今回は台湾の郵便局から日本へ荷物を「別送品」として宅配する方法を紹介します。一般に海外から日本へ荷物を送るときは貿易貨物として輸入手続きが必要です。しかし海外旅行から帰国する場合は、自分が乗る飛行機とは別に、別送品として荷物を送ることが出来ます。貿易貨物は関税が発生しますが、別送品は元々自分の物なので非課税です。
step 1 箱を入手する
宅配するには荷物を入れる箱が必要です。日本から持参する人はまずいないですよね。
日本と同じように、台湾でもスーパーやコンビニでお願いすると段ボール箱を分けてくれます。「スーパーやコンビニはハードルが高い」という方は、ホテルのフロントにお願いする方法もあります。段ボール箱があればホテルでも分けてくれるでしょう。
段ボール箱の大きさは注意してください。台湾の段ボールは日本の物より強度が弱い事が多いので、少し余裕を見て大きめの箱にするか、複数に分けるようにしましょう。
step 2 荷物を箱詰めする
入手した箱に送りたい荷物を詰め込みます。
先程も紹介したとおり、箱の強度が日本より弱いことが多いので、詰め込みすぎには注意してください。また日本まで航空便なら1週間、船便なら1ヶ月ほどかかるので食べ物を入れるときは調味期限に気をつけてください。
送れる物は自分で運ぶときと同じです。武器・弾薬・麻薬・偽ブランド品はもちろん、果物や肉製品も送れません。
水分を含む物を入れるときはビニール袋に入れた方が良いです。何かのショックで液体が漏れて、一箱丸々ダメになる可能性があります。参考までに、筆者は黒沙松士(湿布ようなの匂いで有名な台湾コーラ)が破裂して一箱ダメにしたことがあります。洗って使える物ならまだしも、書籍やパンフレットが濡れると悲惨です。
蓋を閉めるテープはホテルで貸してくれます。しっかりとパッキングしましょう。
最後に箱の上面と側面に「別送品」と目立つように書きます。この記載がないと、個人の荷物ではなく商売で輸出する荷物と判断されてしまう可能性があります。個人の荷物は無税ですが、商売品なら関税がかかります。自分の荷物を送るときは忘れずに「別送品」と書きましょう。
step 3 郵便局へ行き、国際郵送する
箱詰めが出来たら、いよいよ発送です。荷物を持って郵便局へ行きましょう。初めてだと用紙の記入方法が分からなくて困るかも知れませんが、そんなに難しくありません。記入するのは國際包裹五聯單と商業發票です。荷物を持って窓口へ行き「日本へ送りたい」と伝えれば用紙を出してくれます。
書き方は下の図表を参考にしてください。
國際包裹五聯單
(1)発送元の住所・氏名・電話番号 | 台湾国内の住所・連絡先を中国語か英語で記入します。 住所がない場合は、宿泊先のホテルでもOK。 |
(2) 送り先の住所・氏名・電話番号 | 送り先の住所・連絡先を日本語か英語で記入します。 國名に「JAPAN」と記入するのをお忘れなく。 |
(3)送る物の明細 | おそらくこの欄が一番解りにくいと思いますが、実際に書く内容は簡単です。
荷物の内容・数量・生産地・価格を記入します。 できるだけ詳しく書きましょう。 例 (内装物品 / 數量 / 商品原寄國 / 價値): 一番下のチェックボックスも忘れずにチェックしましょう。 |
(4)送り先に送れなかった場合の取り扱い | 何かの事情で遅れなかった場合に、荷物をどう扱うかです。
旅行者の場合、残念ながら破棄するしかないケースが多いと思いますが、台湾の友人宅などへ転送してもらうことも出来ます。その場合、左上の赤枠「改寄至下列収件人及地址(Redirect to)」にチェックし、下のスペースに転送先の住所・氏名を記載します。そのとき船便(By surface or S.A.L.)で送るか航空便(By air)で送るかのチェックも忘れずにしてください。 |
(5)輸送方法 | 航空:航空便 水陸:船便 陸空:SAL便(日本-台湾間は取り扱いが無いため選択不可)それぞれ輸送時間や料金が異なります。 一番早いのは航空便で、台湾から日本までおよそ1週間で届きますが、料金が一番高いです。 一番安いのは船便ですが、一番届くのが遅くおよそ1ヶ月ほどかかります。 SAL便は日本と台湾の間では取り扱っていません。 |
(6) 保険をかけたい方はこちらも記入する | 保険をかける場合は「保價」にチェックして、残りを郵便局員に記入してもらう。 |
(7)サイン | 自筆のサイン |
商業發票
「商業」とありますが、個人で荷物を送るときも記入します。こちらは特に解説は不要だと思いますが、國際包裹五聯單を参考に記載してください。
料金
※記事執筆時の金額です
料金は航空便と船便で異なります。
航空便 | 500gまで425台湾元、以降500g増えるごとに55台湾元 |
船便 | 1kgまで400台湾元、以降1kg増えるごとに70台湾元 |
航空便・船便共に1個あたり最大30kgまでです。
料金例
1kgの荷物を送るとき、航空便は480台湾元、船便は400台湾元
10kgの荷物を送るとき、航空便は1470台湾元、船便は1030台湾元
※記事執筆時の金額です
step 4 身軽になってさあ帰国! 最後に忘れずにやること
大きな荷物も郵便局に預けたので身軽になった!
後は帰国するだけ・・・ではなく、最後にもう一つ書類があります。といっても、海外旅行した方なら誰もが記入したことがある「携帯品・別送品申告書」のことです。帰りの飛行機の中や日本の空港で配布している黄色い紙です。
こちらの「3.別送品」の「はい」にチェックし、送った荷物の個数を書きます。いつもの勢いで「いいえ」にチェックしないように気をつけましょう。
携帯品・別送品申告書は別送品がないときは1枚書けばOKですが、別送品がある時は2枚書いて、入管に提出しましょう。
おわりに
いかがでしたか?
エクストラチャージを払えば自分の乗る飛行機に持ち込むことも出来ますが、別送品に比べてとても高額になります。
筆者は台湾で荷物が増えてしまった場合、船便をよく使います。日常に戻って1ヶ月後に台湾から荷物が届くと、ちょっとだけ台湾旅行の非日常が戻ってきます。
大きいもやお土産が増えたときに諦めるのではなく、別送品で宅配してはいかがでしょうか。